人気ブログランキング | 話題のタグを見る

Music autumn to sink into a heart


朝と夕方はだいぶ過ごしやすくなりました。


 みなさんいかがですか。


 秋の足音が聞こえてきました。



 秋といえば読書とおいしい食べ物が定番。



 でも秋に音楽に触れるのもいいもんです。


 ここで昔話をひとつ。



 私、物心ついたころからsoulが大好きでした。soulは黒人たちが作り出してきた音楽。


 特にはまっていたのが高校生から大学生のとき。



 そのころの大阪はバブルな時代でそういう音楽を聞かせてくれるお店が多くありました。


 勉学にいそしみつつ、それ以外はほぼその世界に没頭している時期でもありました。



 そのなかでも特に印象に残っていること。


 それはある人との出会いです。



 その人は僕にいろいろsoul音楽に関して手ほどきしてくれた恩人が紹介してくれた人。



 神戸のみなさんにはなじみがないかもしれないけど



 大阪梅田の東通り商店街のどんつきに小さなレコード専門の店がありました。


 その店はLP CORNERという店でした。



 当時、大阪にはDISCOという若者のたまり場があり、そこでレコードを回すひとをDJと言っていました。



 今でもそのひとたちが唯一頭があがらないという伝説のその店主と知り合えたのです。


 はじめは本当に無愛想で全く相手にされませんでした。



 でも情熱が伝わったんでしょうか?


 数年が経つうちに店に行くとコーヒーを一緒に飲みながら数珠の音楽を一緒に聞かせてもらいながら



 楽しい時間を過ごさせてもらえるような間柄になったんです。うれしかったなー



 奥の鏡部屋に通されて日本では出回っていないような12inchの盤を紹介してくれたり。。。。。


 その店主に認められた人のみが入れる鏡部屋。初めて入れてもらったときは身震いしたのを覚えています。


 
 食費を切り詰めてレコードを買いあさりました。


 その人に言われるままに買っていったのです。いいお客さんだったのかも。笑


 


 そしてレコードはCDにとってかわりDISCOは下火に。そのお店も時代には勝てず店じまいに。


 ある日、そのマスターは閉店を予期していたんでしょうか?


 たくさん持ってたレコードのなかで残しておくべきリストを僕に渡し


 こう言われました。



 「山本君、音楽というのはワインと一緒でね。今聞いてもわからないけど時間が経って熟成されたら


 わかるものがある。このリストのレコードはしっかり保存しておきなさい」



 その当時はわかりませんでしたが


 20年経って最近ひっぱりだして聞いています。


 
Music autumn to sink into a heart_d0232846_1554245.jpg



 CD再発されているものも沢山あるけど音が全然違うんです。


 歌っている人の息使い、汗の滴りまでもが描写されているこの感覚。


 なるほどな。間違ってなかったという確信。それを感じている今日このごろ。



 最高の癒しの時間。



 あの店主の言葉は間違いではありませんでした。


 人間も愛用品も熟成が大事なんだなと考えさせられました。



 仕事も人生もそれが当てはまると思います。


 守るべきところは守りアップデートしていくところはしていくというスタンス。


 僕は新しいものよりビンテージ感のあるものが大好きです。


 これは生涯変わらないんだろうな。


 

 人生最後のときはこの中の3枚を棺桶に入れてもらうつもりです。笑

by supersoul9201 | 2012-09-24 02:39