ipsを使った新しい治験開始
先日、ノーベル賞を受賞したIPS細胞がついに臨床試験に。
しかも治験の1番バッターは僕の領域の眼科疾患。
加齢性黄斑変性症(ARMD)です。
前回にも書きましたがARMDは最近増えている疾患で僕たちも患者さんにも苦痛な病気です。
現在のところ疾患の進行を遅らせるか現状維持が精いっぱいの疾患。
もしこれがうまくいけばたくさんの人たちの笑顔が見られると思います。
また治験会議は神戸で行われるとの事。
何か感じますね。
以下ニュースからの抜粋記事です。
<iPS細胞>目の臨床研究を承認 理研の倫理審査委
毎日新聞 11月19日(月)19時41分配信
理化学研究所(理研)の倫理審査委員会は19日、人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使った目の
病気治療の臨床研究について、計画は適正として承認した。21日には共同研究機関の
先端医療センター病院(神戸市)の倫理委でも審議が予定され、承認されれば年内にも
厚生労働省の委員会に計画が申請される。国が承認すれば、iPS細胞を使った世界初の
臨床応用が実現する見通し。
臨床研究は、理研発生・再生科学総合研究センター(同市)の高橋政代プロジェクトリーダーらが計画。
高齢者に多い目の病気「加齢黄斑変性」のうち、網膜の裏側に余分な血管が生えて視力が落ちる
「滲出型(しんしゅつがた)」の患者6人前後を対象としている。
患者の皮膚細胞から作製したiPS細胞を、網膜の一部「網膜色素上皮細胞」に変化させ、
シート状にして移植する。
理研の倫理委は、法律の専門家や臨床医ら9人で構成し、非公開で審査。倫理的観点や科学的な
視点から議論したとみられる。iPS細胞は、移植後のがん化が最大の課題だが、目の細胞の組織は
癌になりにくいとされる。今回の計画は「臨床研究の初期段階」と位置づけ、安全性の確認を
主な目的にしている。 【須田桃子】
by supersoul9201 | 2012-11-20 19:01 | 医療ニュース