ブログに掲載する話で何かいいものはないものかと常々考えておりました。
ある方から指摘を受け一番大事な話を書いてないじゃないか。
と気付いた次第です。
みなさんが病院に来られて僕の診察室に入ってこられる前に受けられる検査。
僕たちには日常ですが初めての方は何の検査かわからず、うまくできないこともしばしば。
前検査の説明をわかりやすく説明するのが今回の主旨です。
その前に大好きな曲の紹介。
最近、ギター1本の弾き語りのアンプラグド ライブを見せていただき
極めると人間はこんなに力強く相手に伝えることができるんだ。と認識した次第
本当に2メートルの距離でやられると体が震えて魂が揺さぶられる感じがします。
ということで昔から大好きな Eva Cassidy - Somewhere Over The Rainbow
邦題、虹のかなたに
この曲はオズの魔法使いで使われた曲で、世界中で本当にたくさんのカバーが存在します。
でもこれが一番好きですね。
CDの録音状態が良すぎることもありますが本当にお勧めです。
残念ながらEva Cassidy は近年、癌で若くして亡くなっています。
それがさらに神格化しているのかもしれません。
もしCDが見つかれば買って聴いてください。捨て曲なしの大名盤です。買って損なしです。
話を戻して
視力検査についてお話します。
僕たち眼科医にとって視力に始まり視力に終わるというぐらい大事な検査です。
ただし患者さんの立場からするとめんどくさくて時間のかかる検査という
印象を持たれている方々が少なくないと思います。
ですが
これは僕たちにとっては内科の先生が血圧、脈拍、呼吸数をまずはじめに診るのと
同じほど大切なものなのです。このデータを見て大まかな目星をつけています。
カルテにおいてもまず先頭に書かれる大事なデータなのです。
ですから、めんどくさいですががんばって毎月1回受けてください。
みなさん小さい頃から小学校で、もしくは免許更新時などなじみはあると思います。
検査のしくみなど難しい話は飛ばしますが
当院では部屋の照明や背景光など細部にわたってその人の持っている目の力を最大限に
発揮できるように環境を整えています。
それを踏まえて検査を受けるときに大事なこと。
それはリラックスして神経質になりすぎないこと。
ベテランのスタッフたちが検査しますので検査時に大体わかりますが
5メートル離れた距離から上か下か、もしくは右か左かどちらが開いているのか
迷われる方もいるとおもいますが 「なんとなく右」とか 「なんとなく上」ぐらいの
おおよその見当で答えていただいて結構です。
検査後に「最近見えにくくなってきました。最期のほうは勘で答えたら当たりました。」
と言われる方もおおいですがそれでいいんです。
勘では当たらないようにできていますし、そこを見抜くのが検査員の腕の見せ所なのです。
もうひとつは検査員の誘導に身を任せること。
視力検査は自覚検査と言って意思疎通がないかたには検査ができません。
うまく検査員と会話のキャッチボールをしながら気楽に検査を受けてみてください。